低位株の多い業種の特徴

まず、株を選ぶ際には業種に着目するというのが基本だと思います。 どうしても株というのは業種相場といって、ある業種のみ物色されるといったことが度々起こります。 しっかり業種ごとの特徴を掴み、投資に役立てましょう。ここでは低位株が多い業種について紹介しています。 (いつでも低位株から買うほうが、ローリスク、ハイリターンが得られやすいのです)。

低位株の多い業種
繊維 日東紡、ダイワボウ、東洋紡、東レなどが有名でしょうか。歴史が古く、時代遅れの業種であることは少なからずいえると思います。 しかしハイテク系の素材が強みの会社もあり、企業によって扱う製品は様々です。業績変動の度合いが大きい業種であるので、 株を購入する前にしっかり直近の四季報などで業績を調べておきましょう。ちなみに管理人は、 この業種の株は急騰する株が多いので、いつも何銘柄化はウォッチしています。
鉄鋼・金属 新日鉄住金、川崎製鉄、神戸製鋼、JFE、三菱マテリアルなどが有名でしょうか。この業種も少々時代遅れの感があり、利益率もあまり高くありません。 しかし景気回復期には、低位株効果も手伝って大きく上昇する傾向があるため、見逃せません。こういう時って必ず資源関連企業神話が起こり、これらの業種の株が期待から買われるんですよね! 管理人は、上記のような大型株はあまり買わず、四季報の5千番台の鉄鋼株から買うことが多いです。 これらの会社は利益が出ているのに業種が地味なのか、安値に放置される傾向あります。 このサイトでもオススメ銘柄のページで多数紹介しているので参考にしてください。
電機機器 SONY、Panasonic、日立などが有名ですね。消費者に近い企業が多いということで、株初心者にとってはとっつきやすいと思います。 新しい技術が次々開発される一方、それらが陳腐化する速度も速く、業績の浮き沈みが激しい特徴があります。 従って業績が悪くなってくると、必要以上に叩き売られることが多いため、かなり安値で株を仕込むことも可能です。 しかし、そのまま倒産する会社も多いのが事実です。この業種に至っては、小型の株を買う時には、特に慎重に会社の財務を見る必要がありそうです。
化学 三菱化学、三井化学、旭化成などが有名でしょう。大きく分けて、原料 (エチレンなど)、中間製品 (フィルムなど)、 最終製品 (化粧品など)の3つのタイプの企業があり、特に中間製品の企業が多いです。 こちらも景気低迷期にはここぞとばかりに売られるので、十分株価が下がり、横ばいした時に買い向かえるかが大きく勝敗を分ける業種です。
建設 清水建設、鹿島、大林組などが有名ですね。建設業界では、業績は内需に依存する傾向が強く(国内での建設が主な事業である会社が多いため)、 また公共投資の影響も大きい業界です。民主党政権下では公共事業が大幅カットされ、そのダメージをモロに受けました。 しかし、自民党政権に変わり国土強靭化計画や復興需要、東京オリンピックと底堅い需要が見込めるため、これからの躍進に期待です。 為替に対しても、事業が国内で完結している場合が多いため、影響を受けにくい業種でもあります(それでも原材料価格等の変動の影響は受けますが)。 注意点としては、建設会社は突然死するケースも多いので投資の際には最新の四季報をしっかりチェックしましょう。 管理人も東日本大震災以降、折に触れてこの業種の低位株を買っていました。高パフォーマンスを得られる可能性も高い業種ですので見逃せません。
海運・造船 日本郵船、商船三井、三井造船などが有名ですね。この業種は景気、為替にモロ影響を受けます。 従って業績の変動が非常に大きく、景気が良いときには株価は爆騰、景気が悪いときには暴落を繰り返します。 管理人が一番好きな業種で、とにかく株価の安いときに仕込みさえすれば、株価10倍も夢ではありません。 2003年〜2007年の景気回復期に株価が10倍になった株はいくつもありましたし、バブル期に至っては1株の利益がたった 1円たらずの株も1,000円くらいまで買い上がられ驚いた記憶があります。 不況時こそ、安く仕込むチャンスであり注目の業種です。
銀行・証券 みずほファイナンシャルグループ、三井住友ファイナンシャルグループ、大和証券などが有名ですね。 銀行株は主に地方銀行の銘柄が多数上場し、それらの銘柄に低位株が多いのです。 地方銀行株の大半は値動きがあまりなく、出来高も少ないケースが多いので、低位株といえどもあまりお勧めはできません。 ただ、定期預金金利にいくらか上乗せされて金利が付く株主優待があり、その銀行の口座に貯金がたくさんある人の場合、 それ目当てで買ってみてもいいかもしれません。 証券株は、規制緩和、新規ライバルの出現で競争の激化、投資家の株離れの影響もあり、最近の業績はパっとしません。 今後の景気回復を期待して株式市場が好況となるのを期待しましょう。 証券株は景気回復の兆しがあり、日経平均株価が上昇してくると真っ先に買われますので、そのような時には、速攻で低位の証券株を買うのも面白いです。

Page Top

inserted by FC2 system