窓を開ける

窓を開けるとは、前日の高値を大きく上回ってその日の取引が始まり、引けまでその高値が持続することをいいます。 この場合、前日のローソク足と当日のローソク足は重ならず、空白を作って離れた形となるので、その様子が「窓を開ける」と 呼ばれるわけです。

企業の決算が予想よりもはるかに良かったりした場合、いわゆるサプライズで一気に株価が動いた時に、窓が開きやすくなります。 開き幅が大きいほど勢いがあり、上昇相場では強気のサインと見なされます。

三日連続で窓を開けて株価が上昇することを「三空」と呼びます。この場合は相場は過熱気味で、経験的には、いったん株価は 下落に転じることが多いようです。

一方で、長い目で見ればいずれ株価はスルスルと下がり、その窓の価格帯にまで下落することが多いようですが、これを 「窓を埋める」と表現します。

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持ち合い

持合いとは、金融機関や企業がお互いの株式を持ち合うことをいいます。持合いは事業の提携や関係強化、敵対的TOBを避けるために行われます。 1960年代後半、日本の企業は外国企業による買収を警戒する風潮が高まったため、多くの企業が取引先の銀行、企業などと株式の持ち合いを行いました。

しかし最近の傾向としては、株価が長期間低迷したため、持ち株の主役であった銀行が自己資本比率規制の強化や財務の悪化などもあり、 それまでのように他社の株を保有し続けることができなくなりました。そのため、バブル崩壊後に持ち合い解消による継続的な売りが、相場を軟調 にしていました。しかし、既にたくさんの企業が持ち合いの解消に動いたため、現在は持ち合い解消による株式の売りは少なくなっているようです。

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持ち高調整

持ち高調整とは、機関投資家などが保有している株式や債券の価格が変動した時に、一定の投資割合を守るために売ったり買ったりして その比率を調整することです。

例えば、年金基金は資産全体の中での株式投資への配分は○%などと決まっている場合がほとんどです。 株価が上昇して保有株の価値が大きく上がると、全資産の中で株の比率は高まってしまい、持ちすぎとなり株を売却する 必要があります。これをよく「持ち高調整の売り」といった言い方をします。

市場で持ち高の調整が最も意識されるのは、決算期末の3月末です。3月中旬までに順次売りが出てくるので、それが株価の 下落要因として作用します。2月や3月に、特に悪いニュースもないのに、いきなり株価が下がってきたらそれは持ち高調整の 可能性があります。

持ち高のことをポジションといったりもします。

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戻り待ちの売り

戻り待ちの売りとは、株価の下落局面に保有株を売りそこなった際、今急いで売るよりも株価が元の買値まで戻ってくる のを我慢し、元の株価に戻った時に投資家が保有株を手放すことをいいます。 「やれやれ売り」とほぼ同じ意味で使われます。

少しでも高い値段で売りたいと思うのは当然ですが、実際に戻り売りのタイミングを待っていては、塩漬け株を大量に 持つハメになってしまいます。損切は確実に行いましょう。

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もみ合い

もみ合いとは、株価が前日の終値を挟んで上下どちらにも動かない状況のことをいいます。 一般的には、買いの勢いと売りの勢いが均衡している状況の時に起きます。

例えば、日本の消費者物価指数悪化のニュースと円安・ドル高のニュースが同時に出たとしましょう。 前者を日本株の下落要因と考える人は「売り注文」で、後者を日本株の上昇要因と考える人は「買い注文」をそれぞれ 出すでしょう。このような売買がぶつかり合って、もみ合いが起きるのです。

もみ合いは時に数か月続き、そのレンジを上下どちらかに抜けた時には、株価はそちら側の方向に動きやすいといわれています。 「もみ合い放れたほうにつけ」という相場格言があります。

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