財務諸表

財務諸表とは、会社の決算やお金の出入りをまとめた帳簿の事です。 投資家にとっては、その会社が投資するに値するかを判断するための極めて重要な情報が詰まっています。

財務諸表は大きく分けて三つに分けられます。一つは、会社の利益の増減などの状況を記した損益計算書で、 業績の好不調や株価を決定する1株利益などは、全てここから導かれます。

次が貸借対照表 (バランスシート)で、会社のその時点での財務状況を示しています。 会社のこれまで稼ぎ出した利益剰余金はいくらかや、借金である有利子負債の総額など、 こちらも投資判断をする際に極めて重要な情報ですね。よく新聞などでバランスシートが改善する、 といった表現を見たことがあると思いますが、これは主に借入金返済に伴う有利子負債削減や、 自社株買いに伴うROE向上などの指す場面が多いです。

最後はキャッシュフロー計算書で、会社のお金の流れをまとめた報告書です。 補足的に、四季報で学ぶページの業績欄財務欄キャッシュフロー欄を参考にしてください。

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材料

材料とは、株価が上がったり下がったりする原因や理由になるもので、このうち上げ要因となるものを好材料、 下げ要因となるものを悪材料といいます。

例えば株式市場全体の好材料としては、最近では日銀が大胆な金融緩和策を打ち出したことでしょうか。 悪材料としては少し古いですが、代表的なものに2009年におこったリーマン・ブラザーズの経営破綻、 俗にいう「リーマンショック」が挙げられるでしょう。 そのときタイムリーに株取引をしていた管理人は、それこそ発狂する思いでした…。

材料は市場全体でなく、ある特定の業種だけに影響するものもあります。 管理人が真っ先に思いつくのは、アベノミクスの一環である「国土強靭化計画」です。 これは建設業界に非常に大きな需要を生むということで、かなり大きな好材料として受け止められました。 業種ごとの悪材料としては、円高でしょうか。円高は輸出企業全体の収益悪化要因として、 2009年のリーマンショック後から輸出関連銘柄の株価を押さえつけていました。 昨今では円が100円超を付けているので、この悪材料が解消されてきましたね。

個別の企業では好材料(悪材料)として、上方修正(下方修正)、保有している有価証券や不動産の含み益(損)、 関連業種の好調(不調)が挙げられます。

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先物取引

先物取引とはいわゆるデリバティブの一種で、 価格が変動する各種商品・指数について、未来の売買に対してあらかじめある決まった価格での 売買を約束する取引形態のことをいいます。

特に日経平均株価の先物取引価格は、現物の日経平均株価の動きを決定するほど大きな影響力を持っています。

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指値

指値とは、株式売買における注文方法の一つで値段を決めて株式売買の注文を出すことです。 例えばTOYOTAを5,000円で300株買う、といった具合に、具体的に買値を指定する注文方法ですね。 この場合だと株価が5,000円より高い値段で推移した場合には、買うことができません。

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三角もちあい

三角もちあいとは、株価が上下に振れる幅が次第に狭まっていき、値動きが小さくなっていく状態をいいます。 もちあいから株価が動き始めることを「放れる」と表現します。 三角もちあいは、投資家が売買に迷い、積極的な売買を控えている状況を表しています。 一般的には三角もちあいが形成された後、上か下かどちらかに放れた方向に株価は動きやすいという経験則があります。

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三空

三空については、窓を開けるを参考にしてください。

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地合い

地合いとは株価の値動きの雰囲気を表す表現で、一般的に「地合いが良い」、「地合いが強い」というと、 株価に上昇圧力が掛かっている状況の事を指します。同じような表現に「しっかりしている」、「底堅い」があります。

2012年末からの安部政権の誕生で、アベノミクスによる景気回復期待から株価が上昇を続けています。 2012年末にはアメリカの財政の崖問題、その後に欧州のキプロス財政問題など、売り材料が多々ありましたが、 すぐに押し目買いが入り株価は下落せずに上昇トレンドを続けました。これこそまさに「地合いが良い」状況です。

他にも日経平均株価は上昇しているが、値下がり銘柄の数が多かった場合などは「指数の割には地合いは良くない」 といった言い方をします。

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時価総額

時価総額とは、その時の株価 × 発行株式数で表される、いわばその企業の事業価値を示したものです。

例えばA株が500円で発行株式数が1億株なら時価総額は500億円、一方B株が100円で発行株式数が10億株の場合は、 時価総額は1,000億円となります。この場合A株のほうが株価自体は高いですが、時価総額でみるとB株のほうが大きく、 事業としての価値はB株のほうが高いといえます。

時価総額は、最近の株の持ち合い解消の流れから非常に重要となっています。なぜなら買収のしやすさは、時価総額の大小で決まるからです。 時価総額1000億円の会社は、理論上は1000億円あれば会社を丸ごと買えてしまいます。 企業の時価総額を合算した株式市場全体の時価総額は、その国の経済力を示す一種のバロメータとなっています。

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自己売買

自己売買とは、証券会社が自社の資金を使って株を売買することです。

ディーラーと呼ばれる証券会社の株取引部門に所属している人が、自社の資金で株式を売買しています。 昔はよく証券会社の自己売買部門が株価を釣り上げて個人投資家の興味を引き、 買い注文が急増して株価が上がった時点で、彼らがそこに大量の売り注文を出して、 利益を荒稼ぎするといったことが頻繁にありました。

現在は機関投資家が大量の注文を出した場合に、株価が急騰しないように、 売買部門で調整して商いを成立させるような業務が、自己売買の中心となっているようです。

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自社株

自社株とは、企業が発行した自社の株式の事です。よく「自社株買い」といった表現で使われます。 近年では、ROE向上の手段の一つとして自社株買いを実施する企業が増えてきました。 また外国資本の買収リスクを低減するためでもあります。一般的に、自社株買いをすると

@株価が上がり、時価総額が元より増える傾向がある
A株主配分を高め、株主に株保有のメリットをアピールできる
BROE上昇による、企業価値の向上

のメリットが得られます。

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下値

上値、下値を参照してください。

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しっかり

しっかりとは、株式相場の堅調さを示す表現で、株価が堅調に推移している状況を指します。 同じような表現に「地合いが良い」、「底堅い」があります。 使い方としては、例えば昨日のダウ平均株価が大幅下落したが、今日の日経平均株価は堅調に上昇した場合に 「しっかりしている」などどいいます。

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仕手

仕手とは、投機的な売買を繰り返し、株価を異常なまでの高値に釣り上げることで利益を得る手法です。 そういった行為をする個人、団体を仕手筋といったりします。

仕手筋はまず発行株式数が小さい銘柄に狙いを絞り、他の市場参加者に気づかれないように少しずつ株を買い集めます。 そしていきなり大量の買い注文を入れて株価を釣り上げ、他の市場参加者の関心を引きます。 すると多数の投資家は我慢できずにその株を買い、ますます売買が活発になり、株価は急騰します。 その時点でタイミングを見計らい、仕手筋は自分の持っている株を売却し、手じまって利益を得ます。

このサイトでも過去に仕手筋が入ったと思われる銘柄を紹介していますので、投資の参考にしてください。 株価が上昇する前にあらかじめ先回りして仕込んでおけば、これほど儲かる売買法は無いのです!

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受給

受給とは、まさしくその言葉通りで、株の売買の需要と供給の関係を示した用語です。 つまり、需要とは買い側で、供給とは売り側です。一般的に買い側の勢いが強い時を「需給が良い」、 売り側の勢いが強い時を「需給が悪い」といった表現をします。 昨今では外国人投資家の日本市場における重要性が高まっており、いかに彼らの買い需要を上げるかが、 株価上昇のキーポイントとなっています。

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純資産

株主資本を参照してください。

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信用残

信用残とは、信用取引をした際の未決済の株数の事をいいます。 カラ買いが行われている株数は「買い残」、空売りが行われている株数は「売り残」です。 これらの残高の推移は、相場や個別株の投資家心理が表れていますので、大事な指標です。

信用買い残が多いときは、その株の先高観が強い証拠です。つまり現状の株価が割安と判断され、 多くの投資家がカラ買いを行い、将来株が高くなった時に買戻そうとしているのです。 逆に信用売り残が多いときは、現状の株価が天井付近で推移していると投資家が判断し、 将来株価が下落することを見越してカラ売りを行っているわけです。

信用残は仮需とも呼ばれます。信用取引で株を売買すると、ルール上6ヶ月後までに反対売買をして決済をしなければならないのです。 つまり空売りをしていれば、6ヶ月後までに株を買い戻さなければいけないのです。 一般的に、買い残が多いほど将来は売り需要が増し、それが売り圧力となり株価の上値は抑えられる傾向があります。 逆に売り残が多いほど将来は買い需要が増し、株価の下値は限られていると判断されます。

しかし低位小型株の場合、株価が急騰した場合など、あっという間に買い残を消化するほど売買が活発になりますので、 このサイトの投資法では、それほど信用残の数値を気にする必要はないと思います。

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信用取引

信用取引とは、証券会社に資金や株式を借りて運用を行う取引形態の事をいいます。

例えばA社の株が将来上がりそうなので今のうちに買いたいが、資金が用意できない場合、証券会社から資金を借りて株を買うといった取引の事です。 つまりこれがカラ買いにあたるわけです。

その反対にカラ売りとは、B社の株が将来下がりそうであるから、 今のうちに売っておけば将来利益が得られるが、現在その会社の株を持っていないので、 証券会社からB社の株を借りてあらかじめ売っておく取引の事です。

信用取引は、少ない資金で何倍もの取引ができるレバレッジの効果も利用できるので、 機関投資家などのプロが良く利用しますが、十分な知識と経験がないなら絶対に手を出してはいけません。 信用取引は借金をして株の売買をしていることを覚えておきましょう。

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ストップ高、ストップ安

ストップ高とは、株価が値幅制限いっぱいまで上昇することをいいます。

反対にストップ安とは、株価が値幅制限いっぱいまで下落することをいいます。値幅制限は、前日の株価で決定されます。

ストップ高やストップ安になると、大引けで比例配分という措置が取られます。 買い(売り)注文の合計数をそれぞれの証券会社から集計して求め、注文数に応じて買い(売り)株数を割り当てます。

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成長株

成長株というのは、比較的定義が曖昧ですが、大まかには規模や収益が年々拡大している会社の株式のことをいいます。 いわば将来性があり、日経平均株価などの株式指標が低迷期においても目覚ましく 株価が上昇している株の事を指しています。

現在は、高齢社会の影響もあり、医療・介護分野に成長株が出てくるでしょう。 また自民党政権下の「国土強靭化計画」により建設関連業界も、今後は長い低迷期を抜けて成長株を大量に排出するかもしれません。 一般的に成長株と呼ばれる会社の規模はその段階では小さいことが多いので、ジャスダックや東証マザーズといった新興市場に多く見られるといった特徴があります。

また、将来の成長を見込んで買い進まれている場合が多いので、PERは高くなる傾向にあります。

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セーリングクライマックス

セーリングクライマックスは追証を参照して下さい。

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整理ポスト

整理ポストは監理ポストを参照して下さい。

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前場

前場とは、一日の株式市場の取引時間の内、午前中の9:00〜11:30の取引時間の事をいいます。

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全値押し

全値押しは半値押しを参考にしてください。

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底入れ

株価が下落または横ばい局面から脱し、上昇局面に変わる転換点(大底)を過ぎた時に「底入れ」と表現します。 「底を入れた」とか「底入れした」というケースが多いですね。

底入れのタイミングを事前に知るのは困難であり、プロの投資家でも不可能に近いです。 ほとんどの場合は、その後しばらく株価が堅調に推移した時に、初めて過去の底入れのタイミングが分かるのです。

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